祭り見物 / 愛知県 / 熱田神宮 尚武祭(例祭)
熱田神宮 尚武祭(例祭)

6月5日の日曜日、熱田神宮の例祭である尚武祭が行われ、私も午前中の例祭から夕方の「まきわら」に灯が点されるまで、いろいろな催し物を楽しんだ。

 

神宮のHPによると、

 

「神宮の恒例祭典・特殊神事のうち、最も重要かつ荘厳な祭典が例祭です。この祭典では、宮司が祝詞を奏上し、天皇陛下勅使による御幣物(ごへいもつ)の奉納、御祭文(ごさいもん)の奏上があり、皇室の弥栄・国の平安が祈念されます。

 例祭は一般に、「熱田まつり」「尚武祭(しょうぶさい)」とも称され、献灯まきわら・花火・武道・献茶・献花等の数々の行事が催され、約25万人もの市民が参拝する親しみある祭りでもあります。

 地元の人々は、毎年この祭りから浴衣を着るならわしがあり、手にうちわを持ち、露店をのぞきながらのまことに季節感あふれるお祭りです。

 夕刻から各門で献灯まきわらを奉飾点灯します。

 神宮公園では名古屋に夏到来を告げる花火大会が行われます。

 弓道・柔道・剣道・相撲・演芸・俳句・献書の大会が開かれます。

 近郊の各町内からは子供獅子・まきわらみこし等が奉納されます。

 尾張新次郎太鼓や熱田神楽の奉納演奏が行われます。」

 

ということで、午前中10時から、天皇陛下の勅使を迎えての神事が行われたが、神事は、奥の本殿で行われるので、我々は見ることができないが、本殿の扉を開ける大きな鍵が印象的だった。

昼食は、境内の「宮きしめん」、食後に隣のきよめ茶屋の抹茶ソフトクリーム、〆はその前にある自販機のホットコーヒー、というのが定番になった。

 

13時から拝殿前で戦国時代、信長の時代から伝わるという「棒の手」の演舞を見て、15時からは須佐之男命を祀る南新宮社で行われる「天王祭」を見、夕方は、「尾張新次郎太鼓」をみて、薄暗くなって「まきわら」に灯がともったところで帰った。

日中はそんなでもなかったが、日暮れとともに境内は若者で埋め尽くされて、境内から外に出るのに苦労した。

 

そして、夕方披露された「尾張新次郎太鼓」、そのあざやかなバチさばきと、笛の音にのった太鼓の音がすばらしく、途中、まきわら御輿についていこうと思ったが、大きな太鼓の音にひきもどされて、最後まで見聞きすることになった。

 

成人のたたく太鼓は迫力があり、子供たちのバチさばきも見事なものだ。

私の横で見ていた少年が、おもわず、「カッコイイ」とつぶやいた。

 

尾張新次郎太鼓は、その保存会のHPによると、愛知県西部の農村地帯に伝わる神楽太鼓だそうで、戦後から昭和34年の伊勢湾台風の後、すたれてしまったのを、昭和40年ごろから、かつて農村だったところの自治会から要請を受けて、中川区下之一色の西川新次郎が神楽太鼓の技を若者たちに伝え、昭和54年に保存会が結成されたのだそうだ。